介護の仕事で関わる相手

一般的な認識では介護の仕事で普段関わる相手は、主に介護サービスの利用者である高齢者の方ばかりになると思われている方が多いと思います。しかしこれは誤解であり、介護の仕事で関わる方は介護のサービス利用者だけではありません。そのご家族の方とのコミュニケーションも多いですし、そもそも介護は関連する行政機関や医療機関とも連携しないと提供できないサービスですので、そういった立場の方との交流も多いのです。そのため、介護士には様々な属性や年齢の方とコミュニケーションが取れる能力が求められるのです。

ポイントは信頼関係の構築

介護士に求められるコミュニケーション能力のポイントは信頼関係の構築といえるでしょう。介護が多くの関係者が連携することで提供されるサービスだとしても、最終的に介護を担う人材は介護士なため責任は重大です。まず関連機関の方たちからの信頼を得なければこの大役を任せてもらえません。また実際に身体を預けて介護サービスを受ける利用者の方からの信頼獲得も重要です。

丁寧に相手の話を聞く大切さ

信頼関係を構築するためのコミュニケーションのポイントは丁寧に相手の話を聞くことと、ちゃんと話を聞いたことによって相手の意図やニーズを把握することです。人間はコミュニケーションを取る相手にきちんと自分の意図が伝わったかどうかをとても気にしています。またそうした自分の意図をきちんと汲み取ってくれる相手を優秀で信頼できる相手と評価します。だからこそ相手の話を聞くときはしっかり相槌やうなずきなどのジェスチャーを入れ、相手の話をきちんと聞いて意図を掴んでいるのだということを示すと良いでしょう。

独りよがりにならず反応を見る

また、特にこれは介護士がサービス利用者の方とコミュニケーションを取る際に重要なのですが、勝手に相手の意図を推測したり思い込んだりして独りよがりにならないように注意してください。人間はどうしても思い込みで行動しやすい生き物なので、相手の話を聞いて理解したつもりになり、実は勘違いや誤解があったのにもかかわらず間違った認識のまま行動してしまいがちです。サービス利用者の方の気持ちや意図をきちんと把握し、最適なサービス提供を行うためにも、自分が提供するサービスにどういった反応をしているのかなども観察するようにしましょう。

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