退職理由はきちんと伝えられるように
これは面接官の立場で考えればとてもわかりやすいのですが、面接官が一番困るのはせっかく採用した人材が優秀な人でなかった時と、優秀な人だったのにすぐに会社を辞めてしまった時です。大半の面接官は人事部に所属していますが、いずれの場合も採用者が配属された職場の方達に迷惑がかかってしまいますし、自分の評価も下がってしまいます。そのため、目の前にいる人は本当に能力がある人で仕事をきちんと行ってくれる人なのかどうかはとても注意深く見ているのです。
そのために面接の中ではなぜ前の会社を辞めて転職をしようと思ったのかを詳しく聞かれます。もし退職や転職にあたってやむを得ない事情や納得できる理由があれば良いのですが、合理的でない理由やその人のわがままとしか思えないような理由であれば採用したい人物とはいえないからです。例えばどうしても就きたい仕事があってそれは前の職場では就くことのかなわない職種であったなどの理由や、客観的に見ても不合理なパワハラやコンプライアンス違反のある職場だったというような場合は問題ありません。
しかし、明らかにその人に問題のある場合の人間関係の悪化などが理由では困るということです。もちろん退職をするにあたって人には言いづらい事情がある場合もあるのですが、そうした事柄もきちんと整理して、面接官に納得してもらえるようにしておきましょう。
新しい仕事への希望も伝える
転職理由を説明するにあたってのコツなのですが、なぜ前の職場を辞めようと思ったのかという切り口で話を組み立てるとどうしてもネガティブな話になってしまいます。そこで、どうしてこの会社に転職したいと思うのかという切り口にして、ポジティブなストーリーで話を組み立てると良いでしょう。特に転職先でしか行っていないサービスや仕事の工夫があり、自分もそれに携わりたかったなどの理由であれば明確ですし問題ありません。
とにかく面接はあなたの希望を伝えると同時に相手があなたを評価する場でもありますので、好意的な評価を得られるように伝える情報をうまくコントロールすることが大切です。
